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村田エフェンディ滞土録(梨木香歩) [読書ノオト]

「家守奇譚」の作者、梨木香歩の作品。

 

家守奇譚が、極めて日本的な京滋地方を舞台にしているのに対し、この作品はさまざまな民族・文化の交じり合う、土耳古(トルコ)のスタンブールが舞台です。

エフェンディとは、主に学問を究めた人に対する敬称で、主人公村田はこの地の歴史文化研究を行うため、日本から派遣された学者です。

英国人の屋敷に下宿し、土耳古・独逸(ドイツ)・希臘(ギリシャ)・埃及(エジプト)人らと過ごした日々が描かれています。

 主人公が帰国し、友の訃報に接したときのくだりは、胸が熱くなります。

心に染み入る一冊となりました。


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